遅刻五分前の葛藤 

----------ヤバイ

あと5分でチャイムが鳴る
今週ずっと遅刻したからリーチがかかっている
今日遅刻したらビンゴ・・・っていうかアウト
景品は

国語研究室(銀八の私室状態)の掃除一週間

--------絶対嫌だ

言い出したのはもちろん銀八
銀八の私室状態の部屋を掃除なんか絶対無理
たばこと甘ったるいニオイですさまじいことになっている
ニオイに弱い俺は数分でダウンしてしまう

-------あと4分

たばこ屋の前を曲がる
あと少しだ
さすがに足が痛い
あと4分で間に合うのだろうか

くそっ、靴ひもがほどけた

でも時間ないしなぁ・・・

あーあっちぃ・・・何でこんな暑い日に汗だくで走ってんだ俺・・・
あ、そうか遅刻したからか
・・・とうとう頭の中ぼけてた・・・ヤバ

やっとついた、上履きに履き替える

---------残り3分

3zは3階の一番奥
なんであんな所にあるんだ・・・今日はなおさら思う
今日また遅刻したら土方さんに怒られる
怒られたら勝手に出会い系サイトにアクセスしてやる

1階から2階へ
階段を駆け上がる
キツ・・・息切れがすごい・・・

何とか間に合うだろう、ちょっと立ち止まって呼吸を整える

---------残り2分

残ってる力を振り絞り3階まで駆け上がる

3階について前をむくとそこには・・・

チャイナ娘が床にへばっていた

「おい!何やってんでぃ」
「うぅ・・・」

情けない声を出してこっちを見る
教室まで数十メートル

「足ひねったアル・・・」

あぁそうか、こいつもリーチだった
確かトイレ掃除一週間

「おんぶ」
「は?」

両手を差し出し俺を上目遣いで見上げる

「おーんーぶー」
「バカか、てめぇ」
「けち」
「・・・」

しばらくにらみ合っていたが俺が折れて手を差し出した

「・・・」
「手ぇ貸してやらぁ、早くしろよ」

手を伸ばして俺の手を握る

あたたかい・・・

そんなことを思った瞬間

------------グイッ

「?!」
「はっはーネ!お前バカですかー!!だれがお前なんかの助けをかりるかぁぁぁぁ!!」

と叫びつつ走っていく神楽

「テメー!何すんでぇ!」
「昨日私のチョコボール喰っただろ!その仕返しアル!」

そしてそのまま教室へ

その瞬間

キーンコーンカーンコーン

-------------ビンゴ・・・ってかアウト

ちっ・・・最悪な一日だ

舌打ちしてゆっくる立ち上がり教室に向かった