手を取って 


-------神楽side

「チャーイナァ」

朝一番から嫌なヤツの声

「・・・何よ」

無視したいのに体が先に反応する

「つれませんねぃ、せっかく朝一番にアイサツしてやってんのに」
「アイサツなんかしてねーダロ」
「心で感じ取ってくだせぇ」
「イヤアル」

誰がお前なんかと、タダでさえ急いでるのに

「何急いでるんですかぃ」
「煩いネ!お前には関係ないダロ!」

スピードを上げて廊下を半ば走るように歩く神楽
沖田もそれについて行く

「ついてくんなヨ!」
「いいじゃないですかぃ、ドコいくんでぃ、朝っぱらから」
「・・・銀八センセのとこヨ!」
「・・・はぃ?」

横でずっこけそうになる沖田を横目で見て少し距離をとって止まる

「何でお前が銀八ンとこ行くんでぇ」
「いいダロ!お前には関係ないっていってるアル!」
「・・・関係なくねぇよ」
「・・・は?」

沖田は先ほどと違って真剣な目で神楽を見つめていて、思わず動けなくなる

「好きな女が他の男のトコに行くのを黙って見てろってか」
「・・・ぇ」

--------沖田side

「・・・ぇ」

思わずいってしまった
まさか、銀八の名前が出てくるとは思わなかったから
なんだ?二人はつきあってるってか?
禁断の恋ってやつか?
だったら俺は勝ち目なんかないじゃねーか

「お、沖田?」

とまどいがちに俺を呼ぶ声
思わず神楽の手を取って走り出す

「ちょっ・・・時間・・・!」

銀八との約束の時間が近くなったのだろう
慌てだす神楽を無視して屋上に連れ出す
銀八の授業まであと2時間
さぁ、一体どうしようか?