夜空にはたくさんの星

キラキラしていてとてもキレイ


The Star Festival 

「ねー銀ちゃん、新八ぃ」

数歩前を歩く2人に声をかける

「何、どうしたの神楽ちゃん」
「酢昆布なら買わねーぞ」
「違うヨ、アレ、あのハッパ何アルカ」
「ハッパ?」

そういって神楽が指さした方向を見る2人
その先には

「あぁ、あれね、あれは笹っていうんだよ」
「ササ?コアラが食べてるヤツアルカ?」
「いや、あれはユーカリね笹はパンダが食べてるヤツね」
「パンダねぇ・・・ありゃ実はベジタリアン気取ってるけど裏ではもっと良い物くってんぞ、
ステーキの上にステーキのせてくってるよ」
「別にパンダもベジタリアン気取ってる訳じゃないから」
「オイこら眼鏡!ベジタリアンはいいからあの笹は何に使うアルカ!」

無視されてキレたのか新八につかみかかる神楽

「いたたた!ってか眼鏡って言うな!・・・今日は七夕だからね、そのためだよ」
「たなばた?」

きょとん、と首をかしげる神楽

「そ、笹にお願い事を書いて飾るんだよ」
「私もやりたいアル!!」

眼を輝かせてまた新八につかみかかる

「痛いって!銀さん、どーします?」
「いらねーよ、笹なんかじゃまなだけだろ、ネギにつるして我慢しろー」
「いや、ネギってかなり無理あるから」
「何で!やろうヨ!」
「ダーメ、金ないし」
「じゃー私が何とかしてあの笹をゲットしてくるアル!」

そういって笹を売っている店の前まで走る
なにやらゴニョゴニョ話す神楽と店長

「何やってんだ、アイツ」
「銀さんも買ってあげればいいじゃないですか」
「やーだね、アイツの願いなんか叶えてやんねー」
「神楽ちゃんの願いって何ですかねー・・・やっぱり故郷に帰りたいとかかな」
「・・・しらねー」

そういって家に帰る反対方向に歩き出す銀時

「ちょっと銀さん!・・・まったく」

はぁ、とため息をつくと神楽が帰ってきた

「あれ、銀ちゃんは?」
「さぁ・・・どこかに行っちゃったよ」
「ふーん・・・」
「すごいね、ホントにもらってきたんだ、笹」

神楽の手に握られていたのはかなり大きい笹だった
ニカ、と笑って自慢げな顔をする

「そーヨ!すごいだろ!」
「でも、どうやって貰ったの?後払い?」

首を振ってから笑顔で話す神楽

「違うヨ!今度一緒にお茶するって約束したアル!」
「えぇぇぇぇぇ?!ちょっ!それ援助交際ぃぃぃ!!」
「エンジョイ後輩?」
「ちがうわぁぁぁ!!」


深夜、フラフラとした足取りで万事屋に続く階段を上る銀時
ガラ、とドアを開けると、まだ電気がついていた
”おぃおぃ、まだ起きてんのかあいつら”

「あ、おかえりなさい」
「おかえりヨー」
「おー・・・って、何してんの」
「何って、短冊飾ってるアル」

なんだかよくわからない鼻歌を歌いながらこれまた何かいてるかわからない短冊を飾る神楽
そんな様子を見つめる銀時に新八が話しかけた

「銀さん、僕ね、神楽ちゃんに一番高い所に短冊を飾ったら一番最初に願いが叶うかもよ、って言ったんですよ、
そしたらホラ」

てっぺんに飾ってある短冊を指さす新八
その指の先の短冊を見る
『ずっと銀ちゃんと新八と定春といれますよーに』
汚い字で、けど一生懸命書いたような字だった

「よかったですね」

ニヤニヤ笑う新八
”あぁ、お前はいつからそんな勘の良いキャラになったんだ

「・・・キタネー字」