サクラサク 

春もうらら 屋上には校庭から吹かれてきた桜の花びらがヒラヒラと散っている
こんな良い天気に先生の話を聞いているなんてもったいない
暖かい春の日差しの中、屋上に横たわっている男がいる
よく見ると変なアイマスクをつけている
名前は沖田総悟
この様子だと寝ているようだ
遠くで屋上の戸が開く音がした
「---オイ」
「・・・」
「起きろヨ」
「・・・」
「・・・うがぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「・・・いでっ!何すんでぃこのクソチャイナ」
「テメーが起きないからだロ」
「だからって人の腹踏むこたぁ無いだろ」

この変なアルアル中華娘は留学生の神楽
牛乳瓶の底のような眼鏡をかけて桜色の髪の色をしている

「早く帰ってこいって多串君がうるさいアル。だから早くいけヨ」
「土方さんなんてどーでも良いんでさぁ、俺は寝てたいんでぃ」

そう言ってまた眠り込んでしまった

「・・・」

つまらない。もう一度踏みつけてやろうか
ソヨソヨと吹く風
風になびく沖田と神楽の髪
沖田の髪が光にふれてキラキラしている
おもわずみとれてしまった
くやしいけど

「綺麗アル・・・」

少し金色のかかった茶髪、一生まねできない髪の色
そんな髪をした沖田がうらやましくて

おもわずその髪に手を伸ばした

「!」

沖田が神楽の手首を掴み、アイマスクをずらして神楽の目をのぞき込むようにしてみていた

「何ですかぃ、かってに人の髪さわろうとして・・・寝込みを襲うなんて良い度胸してんなぁ」
「!!べっ・・・別にさわろうとなんかしてないアル!!それに誰がお前なんか襲うかぁぁぁぁ!!」

反論する神楽を無視して片方の手を神楽の顔に伸ばした

「・・・!」
「へぇ、チャイナの目・・・綺麗な蒼色なんですねぇ」
「っ・・・うるさいアル!お前には関係ないヨ!」
「うるせぇなぁ・・・せっかく褒めてやったのに」
「お前なんかに褒められても嬉しくないアル!」
「ふ〜んじゃぁなんで顔が赤いんですかぃ」
「!!」

頬がうっすらと桜色になる

「髪も顔も桜色ですかぃ、年中てめぇの頭は花咲いてっから養分吸われてバカなんでぃ」
「黙れこのサド野郎ぉぉぉぉぉぉ!!」

そういってばたばたと出て行った
ため息をついてアイマスクをして寝ようとした
けど
------くそっ
先ほどの頬を染めた神楽の顔がちらついて眠れない
調子わりぃ・・・
あとで土方さんでも殴ってリフレッシュしよ・・・

桜の花は散り続け、いつかは枯れ木になってしまう
しかし神楽の頭にはこれからも桜が咲き続ける