再会、そして別れ



夜遅くのかぶき町の薄暗い路地裏
長谷川さんと飲み過ぎて家まで近道しようと路地に足を踏み入れた

そのとたん、昔、嫌というほど嗅いだ鉄臭いニオイがツン、とした

「・・・血か」

この独特な鉄のニオイ、まぎれもなく、血だ
警戒しつつ足を進める
少し広くなった場所に人影が見えた

ボンヤリ立っていたソイツはまだ小さくて大人ではない
年端もいかない子供か
とりあえず、こんな夜中に子供一人じゃ危ないと思ってソイツに近づいた

近づいたのが間違いだった
そうすれば俺はそうすれば、アイツに会うこともなかったのに
アイツのことを思い出さなくてすんだのに

そこに立っていたのは今この場、この地球にいるはずのない奴だった

「か、ぐら・・・」
「・・・銀ちゃん」
親父と共にこの地球から去っていったはずの神楽がなぜ、ここにいる?
神楽の足下を見ると大量のえいりあん、大量の血

「・・・銀ちゃんには見られたくなかったネ」

そういってニカ、と笑った
でも、笑ってるようには見えなかった
泣いてるんだろう?心で

「じゃぁね、銀ちゃん、サヨナラ」
「神楽!」

サヨナラ

その言葉が、これからの俺たちの関係を簡単に示してくれた



君との再会は最悪な場面で


Title by Nitro!!!:『紅に染まる君の華』