プール日和
春の日差しが生暖かい夏の空気に変わり、
冷房のない学校では先生、生徒達の体温はぐんぐん上がり、
ついでに心理状態・・・ボルテージもガンガン上がって。
もちろんこの銀魂高校の3Zの生徒達も同じで。
教室の窓も全開オープン ドアも開放 廊下の窓も全面オープン
それなのに涼しい空気どころかむんむんした空気しか入ってこない
ちなみに今は5時間目の国語の授業
この日の国語は2時間続きの古典の授業
担当は3Zの担任、銀八だ
あまりの暑さにいつもより更にやる気なくいすに座りタバ・・・ぺろぺろキャンディーをなめている
------------熱い・・・・・・
絶対今クラス中の気持ちが一つになった
いや・・・一瞬だけかもしれないけど
とりあえず一つになった・・・はず
とりあえず熱い。
コツン
「?」
横を見たら留学生の神楽がこっちを見てニヤリとした
自分の机を見たら消しゴムが転がっていた
アイツが投げたんだろう
「うぜぇ」
「テメェがナ」
「・・・なにすんでぃ」
「熱いアル」
答えになってねーよ、そう言ってやろうと思ったけど言い争いになるのは嫌だったからやめておいた
「みんな目ヤバイネ、先生並ネ」
そう言われて周りを見渡すとなるほど・・・近藤さんなんか生気すらない
「ゴリラは姉御に殺られてたネ」
「よくやるなぁ、近藤さんも」
土方さんは------------一応目は生きているようだったけどボーっとしていた
「あれは絶対脳内マヨネーズですぜぃ、マヨのこと考えてら」
「同感ネ」
まぁわからなくもない。
真面目にやっても先生がやる気0なのだから意味は無いし・・・
「熱い・・・熱いヨー酢昆布溶けちゃうアル」
「溶ける訳ねーだろ」
「わかんないヨ、酸っぱさが減少するかも」
「アホかぃ」
こいつはどこまで酢昆布なんだ・・・
しばらく黙っていた神楽がいきなり叫んだ
「熱いーーーーーーー!!!!もうだめアル!!銀ちゃん!!外!!外行こうヨ!」
びっくりした・・・
「ぁあ〜?外?ばっかお前外の方が熱いだろ、だいたいお前日だめだろーが」
もっと考えて物言え、とわれてむっとした顔をしてた
そんな顔が可愛くておかしくて
「銀ちゃん!!プール開いてるヨ!」
「!!」
あ、絶対またクラスは一つになった
------------------プールに行きたい
「プールか・・・いいかもな、よし!テメェら今からプールで宇治拾遺物語だぁぁぁ!!」
「先生!勉強するんですか?!」
「バカヤロー!授業せずに遊んでたら給料カットされんだろーが!」
プールで遊んでる時点でアウトだろうが・・・
「行くぞテメェらぁぁぁぁぁ!」
うぉぉぉぉぉぉぉ!!
「神楽お前単位付けといてやるからな!お手柄だぞ!」
「えへへ」
そういって頬を染めた神楽がなんだか憎たらしくて
・・・これって嫉妬・・・?
いやいやいや。なにいってんだ俺・・・
そんなうちにみんないなくなっていた
「おぃ!早く来いヨ!」
「へぃへぃ」
------------6時間目が終わる頃には古典の教科書は使い物にならくなっていた