太陽を憎み、月を愛する
「神楽?」
「何?」
「どーした、すねてんの?」
「違うネ・・・今日、良い天気すぎて最悪アル」
「あぁ・・・」
「家の中にいても日が入ってきて辛いアル」
「だからって押し入れのなかにとじこまんなくてもいいんじゃねーの」
「ここ涼しいからネ」
がんとして押し入れの中から出てこようとしない神楽に銀時は深いため息をつく
「幸せ逃げるヨ」
「お前のせいだろうが」
開く気配のない押し入れの襖に背を預ける
ミシ、と不吉な音を立てたけど無視だ
「・・・なぁ、何で今更太陽が嫌なんだよ、昨日まで傘さして走り回ってたじゃねーか」
押し入れの中ってそんなに涼しかったっけ?
むしろ暑いんじゃないの?
「だって」
俺の質問から数分たってからやっと返ってきた答えは「だって」だけ
オイオイ、そんだけじゃぁ納得できねーよ銀さんは
「だって・・・」
だぁから、わかんないって、銀さん心とかのぞけないし
「みんなと一緒にいられないネ」
「は?」
何いってんだ?コイツどういう意味?
「みんな太陽の下で生きてるのに私は生きられないネ、
月の下だけ、普通に傘無しで生きられるのは月の下だけネ」
「・・・」
「ソレ考えると悲しくなって、私はみんなとは違うんだって思うアル」
「神楽」
「だから、だからね」
私は太陽を憎んで月を愛するのヨ
そう言った神楽の顔は見えなかったけど、きっと苦笑いみたいな微妙な顔をしているんだろうと思った
Title by ごきげんよう。