屋上にラブレター 


机の中に入っていたかわいらしい封筒の中身は、どれだけ俺を好きかという至極どう
でも良い言葉が羅列された紙だった。
「…くっだらねぇ」
屋上でゆっくりと眠れる筈の貴重な時間を無駄にしてしまった、と読んだ事を後悔し
た。
紙と封筒を細かく破って風に乗せた。
舞う様は雪のようだ。
「…お前、何してるアル」
「…クソチャイナ」
唐突に現れたのは同じクラスのピンク色のふざけた髪の毛に、漫画みたいなビン底メ
ガネをかけた奴。
「俺の机に入ってたもんをどうしようと俺の勝手でさァ」「…その手紙は」
ナントカちゃんが一生懸命書いたのに、とか言っていた。
誰かは知らない。差出人なんて見なかったから。
女子の顔と名前なんか一致しないし。
「お前、好きな人とか居るのか?」
「なんでそんな事訊くんだよ」
「好きな人が居てフラれるなら、まだ諦めもつきやすいダロ?」
何故お前がそこまでアフターケアしてやる必要があるんだろうか。
「…さあな。でも嫌いな奴はいっぱい居る」
例の手紙の差出人は、俺の好きな奴の名前を聞いて喜ぶ筈がないのに。
「たとえば土方さんとか、うちのクラスの担任とか、志村とかいうメガネとか」
「なんで?多串君と新八はともかく銀ちゃんは私、結構好きヨ」
メガネの奥の目が少し緩むのを見たくなかった。
「…お前さんが好きな男は、全員嫌いでさァ」
こんな事を言ったのが知れたら、あの担任なぞは「青臭ぇなぁ」なんて余裕の笑みを
浮かべるのだろう。
簡単に想像がついてしまうのがなんとも腹立たしい。
「…どうして」
なんで、どうして、むしろこっちが訊きたいくらいだ。
「たぶん」
自分の事が、何も分からないなんて。
「お前が好きだからだクソチャイナ」
「…たぶんて何ヨ」
「…たぶん、好きなんだよ」
二度口に出せば理解出来るかと思ったけど、ますます訳が分からなくなるばかりだっ
た。









ええと、騙されたっていうか何口走ったんだ数ヶ月前の私!っていうか(ぇ
一応さんずぃー沖神です。絶対口調が二人ともおかしいです。書き慣れてないし資料
も無いもんで。
「…お前さんが好きな男は、全員嫌いだよ」的な台詞を誰かに言わせたくて。
で、真顔で言えそうなのはこの人しか居ないと思って(何
…ごめんなさいね自己満足で!とりあえず黒猫さん、サイト開設おめでとうございま
した!(過去形か