君も僕も同じ紅

「神楽!」

船が見えなくなり、旦那がチャイナの元へ走り寄る

「大丈夫か?!」
「ッァ・・・ぎ、んちゃん・・・?」
「神楽ちゃん!」

チャイナが意識を取り戻したのを見て近藤さんも安心したように息を吐いた

「局長!医療班到着しました!」

山崎が走り寄ってきて近藤さんに伝えた

「そうか・・・!じゃぁ、チャイナ娘を連れて行ってくれ」
「はい!」

医療班がチャイナを担架に乗せる
その横で眼鏡は泣いていた
旦那は俺に背を向けていて表情は見えなかった

「オイ、どうした?」
「なんでもありやせん」

ずっとつったったままの俺を不思議に思ったのか土方さんが声をかけてきた

「そうか、今日は戻るぞ、チャイナ娘もあいつらも、もう病院に向かったらしい、俺たちは退くぞ」
「わかりやした」

そして悲惨なコトになっている現場を離れた
去り際にチラ、と先ほどまで殺し合いが行われていた場所を見た
さっきはたくさん舞っていた砂埃はひいて、でもそのせいか、チャイナの紅い、紅い血が地面にベッタリとついていた

人間じゃないのに血は同じであかいんだな、
あの時倒れていたチャイナの白い体にまとわりついていた血は、今見ている血よりもっと紅かった




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