ーーーーーー強い
神楽は今や完全に我を忘れて戦っていた
ドシャァァァ
男が倒れた
神楽は刀を振り上げ、振り下ろす
ーーーーーー死ぬのか・・・
しかし切られた感覚はなく、まだ生きている
目を開けると刀が目の前で止められていた
「何をしているんですか、早くとどめをささないと」
「・・・私は・・・」
「私はあなたを傷つけた、その怒りをすべてその一発にこめればいい・・・何を迷っているんですか」
「・・・お前を殺しても何にもならないヨ、終わらすには・・・」
キッ、と高杉を睨む
「アイツを・・・殺すしかないアル」
「私の敵はアイツだけ、お前は寝てロ」
ガン
傘の柄で男の頭を殴りパタ、と倒れるのを確認し、高杉のほうに向かって歩き出す
「どーヨ、私、殺さなかったネ『殺セ』って言う獣に勝ったヨ・・・お前は殺すけどな」
「クク、面白いヤツだ、こいよ・・・本気でな、そして獣を目覚めさせな」
「煩いアル、死体もって警察につきだしてやるヨ」
「逃げるさ」
「逃がさないアル」
「にげてやらぁ・・・てめぇを殺してな」
キンッ
刀と傘がぶつかる音が辺りに響く
「夜兎の力は恐ろしいもんだな」
「煩いアル!」
そのころ新八がヅラを発見し、神楽と高杉が戦っている所を見ていた
周りにいた高杉の仲間も新八達もただ二人の戦いをみて絶句するばかりだった
”高杉さんとやり合うなんて””夜兎の小娘らしい”
ひたすら何かにとりつかれたかのように戦う神楽を見て新八はただただ祈るしかなかった
戦いの渦の中にいた神楽も新八とヅラの姿を確認した
「ヅラァァァ!てめぇドコにいたアルかぁぁぁ!!」
「すまんリーダー!」
「神楽ちゃん!無理しないで!帰ってきてよ!」
新八の叫びに答える事が出来なかった
想像以上に高杉が強すぎる
でも、かならず高杉は倒す、これだけは心に決めていた
たとえ相打ちになろうとも
それに倒すことが出来ても自分もきっと無事ではいられないだろう
「気、ちってんぞ」
高杉の声でハッとしまた戦いの渦に戻っていく
「こんな戦いは久しぶりだ、血がうずいてやがる」
「お前だけだロ!」
「いい加減認めろよ、お前のなかの獣の存在を」
「しつこいアル!しつこい男は嫌われるヨ!」
「俺もお前みたいなヤツは嫌いだな」
「そーネ、お互い嫌い同士で良いアル」
ーキンッ
神楽の傘に一本の亀裂が走った
今までの戦いでとうとう傘が悲鳴をあげたのだ
そのことには気づかない神楽
なおも二人は狂ったように戦い続ける
そのとき、遠くからパトカーの音が聞こえてきた
Next