コトバ
「ねぇ」
「何でぃ」
「もし私が死んだらどーする?」
いつもの公園にいつものベンチに座りながらポカポカふりそそぐ太陽の光を体いっぱいに浴びる
今のこいつのセリフはあきらかに場違いだ
「てめーは殺してもしなねぇよ」
「もしって、いってるだろ」
「さぁねぃ・・・どうしやすかねぇ」
「こっちが聞いてるアル」
傘をクルクル回しながら俺の返事をまっているようだ
「死んだら、とりあえず墓参りぐらいはいってやりますぜ」
「とーぜんネ、酢昆布もってこいヨ」
「死んでも酢昆布かぃ」
美味しーのヨ、といいながら酢昆布をかじる
「じゃぁ、俺がもし死んだらどうしやすかぃ」
「お前は死ななそうアル」
「もしって、いってるだろぃ」
「人のセリフぱくんじゃねーよ」
そういいつつ首をかしげて考える神楽
「とりあえず、お葬式には行かないネ」
予想外な返答
「どうしてですかぃ」
だって、とコトバを少し詰まらせて沖田の顔をチラ、と見る
「悲しくなっちゃうから」
小さく呟くように言ったコトバはいつものような憎まれ口ではなくて
「俺は簡単に死なねーよ」
そのコトバになんの根拠も無いけれど
今のコトバに嘘はない 本当のコトバ