なんのために、生きる? 

命〜life〜


道を歩いていると人混みが避けて通っていてポッカリと空間があいている所があった
少しの好奇心で人混みを押しわけてその空間に近寄った
ポッカリあいた空間の真ん中で倒れている小さな黒猫
道路に飛び出して跳ねられたのだろうか、ネコの周りは黒い乾いた血が地面にしみこんでいた

ネコの前にしゃがみこむ
歩いていく人たちが私とネコを邪魔なものをみるような目で見ていく
しょせん、この人たちから見た私とネコは邪魔なものでしかないんだろう

そっ、とネコを抱きかかえる
壊れないように、優しく

人混みの中を逆走する
チラ、と後ろをふり返るとさっきまであった空間はすぐ人混みの中に埋まった
ネコなんか最初からいなかったかのように

なぜだろう、無性に悲しくなった
脇見もせず走った

一筋の涙が頬を伝った



未来〜どうやって、掴む〜


しょうじきもう、ウンザリだ
今朝も朝早くから攘夷志士の集まっているというたれ込みのあった店に討ち入りをした
刀をかざして俺に向かってくる浪士達

勝てるとでも思っているのか?
向かってくる奴らは容赦しない

俺ぁ近藤さんの為なら命だって捧げられる
認めたくはないが、多分土方さんにだって

俺は真選組に誇りを持ってる
自分の力にも自信はある

けど、考えてしまう
何のために戦っているのか
人の命を簡単に奪えるこの刀
人の命ってのはこんなに簡単に奪えるもんなのか

人の命を奪って生きている俺がこんな事を考えてもしょうがないのだけれど

簡単に奪えてしまう命

それを必死に守ろうとする自分
そうだ、命は自分しかまもることはできない
なのに奪うことは誰でも出来る
皮肉なものだ

だから、俺は戦う自分の命を、誇りを守るために

ウンザリだ
こんなこと考える自分に

もっと簡単にこう、考えよう

      生きたい

そうすれば楽になれるはずだ

さぁ、生きて、自分で未来を帰ればいい




過去と今〜守れなかったもの、守りたいもの〜


昔の攘夷戦争で俺は敵を殺し仲間を失った
敵を殺す代価のように仲間は次々と殺されて死んでいった

国を守るため戦ったのに
仲間を守ることすらできないなんて、笑ってしまう

俺が白夜叉と恐れられていても何も出来なかった
目の前で死んでいく仲間を助けることさえできなかった

手のひらからこぼれ落ちていくモノ
あの時手からこぼれ落ちていくモノをどうすることもできずにただ見ていた自分

もうたくさんだ

せめて、今からでも

手の中のモノを守ることはできるだろうか