僕等の学校生活

部活する君



「オイコラ総悟」
「ゲ、何ですかィ土方さん」



ようやく授業が終わって帰れると思ったら肩を掴まれた
(帰りのホームルームなんか出ないで帰ればよかった)

「今日こそ部活でてけ」
「すいやせん土方さん、家でウサギのウサ子が腹すかして待ってるんでさァ、だから帰りやす」
「嘘つくなぁあ!!昨日家行った時にはいなかっただろーが!」
「チッ、覚えてやがったか」
「なめんなぁぁあ!!」
「おまえ等うっさいアル」

バシッと日誌で神楽が頭を叩いた。

「テメッ、何すんだ!」
「ギャーギャー煩いからしょうがないアルヨ多串君」
「・・・おまえと喋ってると疲れる、じゃあ総悟、絶対来いよ!」
「気が向いたら行きまさァ」

土方さんが出て行ったのを見送り、目の前に立つ神楽を見る。

「いつまでいるんでィ、あっちいけや」
「うっさいアル、テメーも早く部活行けクソヤロー」

ハン!とそっぽを向いた神楽を見る。
最近こんな調子だ。
ずいぶん前に『おまえなんか好きじゃない』前言をしてからずっとこの調子。
好きじゃない、好きなんかじゃないさ、けど戻りすぎじゃないか?
一からやり直してないかコレ。
いやいやいやいや、好きなんかじゃないんだからどーでもいい。
どーでもいいんだ。けど。

「オイ、いつまでボヘーってしてるアルカ」

早く行かないとトーシローに怒られるネ、
といらない忠告をしてくれた神楽を無視して立ち上がった。

「部活いくアルカ」
「おー、久々に行っとかねーと、だいたいもう引退だしな」

ふーん、じゃあガンバレヨーといかにも棒読みな台詞を言って教室から出て行った。

「・・・なんなんだよ、アイツ」









「じゃー銀ちゃん私帰るアル」
「おー、日直ごくろーさん」

バイバイ銀ちゃーん、と言って職員室を出た。
早く帰らなければ再放送のドラマに間に合わない。
急げ急げ!と階段を駆け降りて靴を履き変えて剣道場の横を通った。
剣道場の入口にはキャーキャーと五月蝿い女の子達が群がっていた。
何かおもしろい事でもやっているのか、と思い女の子達の隙間から中を覗いてみた。

そしたらそこは特におもしろい事をしていたわけでもなく、
ただ剣道部員達が試合をしていただけだった。
手前ではトーシローと誰かが試合をしていたようで、
トーシローが面をはずすと女の子達の黄色い声がいっそう激しくなった。
トーシローはそんな歓声が聞こえないかのように奥に歩いて行った。
女の子達が硬派だよね土方君って!と騒ぐ。

そんな発言に笑いを堪えた。

Z組にいるトーシローは全く硬派には見えない。
そしたらまた女の子達が騒ぎだしたから女の子達の熱い視線の先にいる人物を見た。
ガンガンと相手に強く攻めるその人物に向かって女の子達は沖田くーん!と叫んだ。

沖田、Z組の?
沖田と呼ばれた人物は試合が終わったらしく面をはずした。

「沖田、」

面の下から現れた顔は毎日見ている顔だった。
沖田は私に気付く事なくトーシローと同じ方に歩いて行った。
沖田君超カッコイイー!と言う女の子達の間から出て帰り道を歩いた。
まさかあれが沖田だったとは。
サボってばかりだ、とトーシローから聞いていたからあんなに強いとは思わなかった。

カッコイイ、と思わず思ってしまった。

竹刀を握る真剣な目をした沖田の事を思い出して思わずにやけた。



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