真っ赤な顔も。




僕等の学校生活

得した放課後


神楽が倒れて数日。その数日の間は神楽はずっと休んでいた。
けど今日遅刻して行ったらすでに学校に来ていた。
久々に見た神楽は前と変わらないぐらい元気で楽しそうに姐さんと喋っていた。

キーンコーンカーンコーン

「サヨナラー」
「ばいばいー」
「神楽ーちょっと職員室こーい」
「ハイヨー」
銀八に呼ばれて神楽は教室から出て行った。
残念、少し話そうと(からかおうと)思ったのに。

「総悟、委員会行くぞ」

土方さんが今日こそは絶対連れて行くからな、といわんばかりに俺の襟首をつかんだ。
(ウゲ、苦しい)

「たすけてくれーィ、土方さんに犯されるーゥ」
「あぁ?!オイ、誰がそんな棒読み演技に騙されるか!」
「トシィィイ!何やってんのォオ!」
「いたよ!ココにいたよ!ってか近藤さん抱きつくんじゃねぇよ!」
「ヒドッ!俺は総悟を助けようと!」
「総悟!お前・・・」

土方がふり返った場所には誰もいなかった。

「・・・あのヤロォ・・・」

また逃げられた。

「総悟ォォオ!!」



騒がしくなった教室から抜け出して屋上に向かう。 (まさかあそこまで成功するとは)

とんとん、とかろやかに屋上に続く階段を駆け上る。
(話したいなら、待てばいい)



私は今、職員室のドアの前に立っている。

「失礼するネー」

がらりと建て付けの悪いドアを通り私を呼び出した銀ちゃん(先生)の机へ向かう。

「ホラ、来てやったネ、さっさと用件言うヨロシ」
「態度でけェなお前。ま、いーか、たいした用じゃないし」
「じゃぁ帰って良いアルカ」

それじゃ、と言って背を向けようとした。

「ちょ、待て!」
「何ネ、早く言えヨ」
「・・・わーったよ、だからちょっと座れ」
銀ちゃんの隣にあった椅子に座る。
座ったらギシ、ときしんだ(古い椅子だ)

「お前、大丈夫なわけ?」
「へ?ウン。大丈夫アル」
「そー。ならいいんだけど」
「銀ちゃん、心配したアルカ」
「一応教師ですから。それに沖田も心配してたし」
「は?沖田?」
「お前が倒れたあと土方が運んでくれて、沖田が保健室で付き添ってくれてたんだぞ」
「トーシローと沖田が?」
「そ。だからちゃんと礼いっとけよ。じゃ、行っていいぞ」

そして私は職員室をあとにした。





「−イ」

あ?誰でェ、せっかく人が気持ちよくねてるのに。

「オイ」

人によっちゃ、殴りますぜ(山崎とか)

「起きろヨ」
「んあ?あ、おめェか」

俺の前に立っていたのは神楽だった。
ということは銀八の用事はすんだのか。

「何突っ立てんでィ」
「・・・ありがとナ」
「は?」

なんだ、イキナリ。

「この前保健室で付き添ってくれたんダロ?」
「別にたいしたことじゃねェし、あ。」
「あ?」

にや、と笑って神楽を見る。

「あんたがその眼鏡とってる顔もみれやしたし?ま、ラッキーでしたねィ」
「−−−?!」

神楽は顔を真っ赤にして口をぱくぱくしていた(金魚?)

「な、お前、見たアルカ?!」
「バッチリ」
「!うわァァア!忘れるアルゥ!」

バシッ

「いって、なにすんでェ!」

いきなりパンチを食らい顔を上げたらすでに神楽はいなかった。
眼鏡とってるときの顔を見られるのってそんな恥ずかしいものなのか?
でも、神楽の新しい一面も見れたし(パンチ付きで)

(なんか、得した気分だ)


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